【釜援隊が行く vol.48】「みんなの家 かだって」で 「足りない活字のためのことば」展

@リアスNPOサポートセンターに派遣されている常陸奈緒子です。
団体が運営しているコミュニティスペース「みんなの家 かだって」で開催中の“「足りない活字のためのことば」展”についてご紹介したいと思います。

震災時、釜石のある印刷工場で、津波は免れたものの棚から崩れ落ちてしまった活版印刷の活字が、廃棄されることが決まっていたそうです。しかし、それを聞いた東京から来たボランティアが“もったいない”と、一部がその人に譲られていきました。
「足りない活字のためのことば」展は、その全て揃わない「足りない」活字のために12人の作家によってつくられた作品と、それに合わせて作られた7枚の版画絵の展示企画です。
(Facebookイベントページ:https://www.facebook.com/events/1447008318877333/

計19点の作品の展示の他、手動の活版印刷機の空押しや、活字を使ったオリジナルカードの制作体験をすることが出来ます。
また、今回の企画を通じて、様々な人の交流も生まれています。以前からの「みんなの家 かだって」の常連さんと、展示をきっかけに初めて来館された方との交流、地元の方と旅行者の方の交流…。
活字の中には、文字だけでなく商店の屋号等も含まれているのですが、年配の来館者さんの中では「これは○○さんとこの△△屋さんの屋号だね」等と、懐かし い記憶が蘇って昔話に花が咲く場面もありました。それは近隣の方々が想い出を懐かしみ心温める時間でもあり、地域の仕事に密接に関わってきた活版印刷業の 存在の大きさを感じさせるものでもありました。

「足りない活字のためのことば」展は、6月1日(日)まで開催しています!5月24日(土)には、作品の朗読会も予定しています。
皆さん是非、展示を見に、休憩がてらコーヒーを飲みに、おしゃべりしにいらしてください。お待ちしています!

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