釜援隊がいく vol.90】 被災体験を語り継ぐ隊員

釜援隊員のほとんどが市外出身ですが、前川隊員(鵜住居地区担当)は釜石市内の出身。
自身が被災者でありながら、これまで約5年にわたり釜石市の復興支援活動に従事しています。
7月21日 今年度入隊した第4期向けに、前川隊員の経験を共有して頂く「語りべ」が行われました。
実際に波にのまれた時の記憶、不眠不休の消防団活動…どれも、前川さんでなければ語れないような、生々しい内容でした。
また、鵜住居地区まちづくり協議会での活動を振り返り「住民のばらばらの意見をまとめることは、まず不可能。いかに対立する意見をもつ方達を、引き合わせる場を設けるかに苦労した」とも教えてくださいました。
震災5年目を迎え、釜石市では新しいまちづくりが加速しています。一方で、大変な震災を経験した土地であることを、徐々に意識しづらくなってきているともいえます。
今回の語り部は、釜援隊隊員たちの使命と責任を改めて考える貴重な機会となりました。
参加した遠藤隊員(平田地区担当)も「住民の方がたの被災話を、これからより深く耳を傾けることができそう」と話していました。
数ある職種の中で復興支援員になれたことの意義を、しっかり意識して 今後も仕事に励みたいと思います。
【担当:佐野利恵】

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