▽佐野: 東大から特別功労賞を受賞!【釜援隊がゆくvol.184】

これまで釜援隊が受け入れてきた東京大学の学生インターン・ボランティアの数は、延べ59名。隊員と一緒に六次化商品の販売戦略を練ってもらったり、事業者の戸別訪問を手伝って貰ったり…学生の皆さんには様々な体験をしてもらいました。
そんな活動に対し、このたび東京大学から「体験活動プログラム特別功労賞」をいただきました!のでご報告いたします。
写真は2月28日に東大本郷キャンパスにて行われた授与式の様子です(五神総長=右と井筒隊員=左)。

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授賞式の冒頭、五神真総長は「人との関わり方が一層重要になってくる現代、東大生には多様な人と協力し、行動を起こす人たちになってほしい」と述べ、その趣旨に特にかなったプログラムを提供した団体として顕彰されたのが、釜援隊を含む6つの機関・団体です(以下)。

▼2017年度特別功労賞受賞団体名/プログラム名
釜石リージョナルコーディネーター協議会/「復興留学」復興まちづくりの業務体験
三重県玉城町/未来を指向する地方自治体の活動への参加 
東京大学三四郎会/誰も知らない京都を作り出せ!東大生しかつくれない旅行プラン@KYOTO など
兵庫県明石市/※昨年度までの功績に対して
株式会社 prima pinguino/高校魅力化プロジェクト 超人口減少・少子高齢化・財政難の離島中山間地域で学習支援と課題発見・解決
シカゴ赤門会/アメリカで仕事をすることのすばらしさとチャレンジを、アメリカのハートランドであるシカゴと国際都市ワシントン訪問を通して多角的に探ろう

授賞式において、参加者を代表し登壇した学生は「教室では学べない現実の課題を肌で感じられることが活動の成果だ」とコメント。
釜援隊に来てくれたメンバーも、最初の数日で「(まちづくりについて)自分の考えが甘かったと分かった」と悔しそうな顔になり、住民や隊員たちとの交流を通して、より明確な将来の道筋・釜石と自分のかかわり方を描いて帰っていったなぁ…と思い出しました。

また、後日(3月7日)に野田武則市長にもご報告したところ、「市内の高校生の刺激になるようなつながりをつくってほしい!」との激励もいただきました(写真)。
”一日限定・東大生との勉強会”や、”東大生が語る橋野鉄鋼山世界遺産の意義を語る会”など… 市長からさまざまなアイディアを頂戴いたしましたので、次回の受け入れ時に生かしたいと思っております。

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今回功労賞をいただくきっかけとなった体験活動プログラムの参加者に加え、約1年間、学校を休学しインターンに来てくれた方(FLYプログラム)、単日視察に来てくれた方(東京大学学生ボランティア団体/UTVC)、一人ひとりとのつながりが今回の受賞へとつながったと感慨ひとしおです。 
釜援隊に、そして釜石に来てくれた皆さん、本当にありがとうございました!
これからも学生の皆さんと一緒に学べる機会を楽しみにしています 😃

(佐野)

※写真↓は先月釜石を訪れた東大学生の皆さんと、市民団体「ゆかたで夕涼み」をおつなぎしたワークショップ風景です!

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▼東京大学体験活動プログラムについて
経費の一部を大学が負担し、長期休暇中の学生を国内外の公的機関・民間団体に派遣するプログラム。5年目となる今年度には約400名の学生が94の活動に参加し、釜援隊でも3名の学生を受け入れました。(その模様はこちら

▼そのほか、東京大学復興ボランティア会議(UTVC)スタディーツアー参加者の感想文を一部ご紹介します
「ツアーの中で様々な方のお話を聞いたが、一番印象的なのは釜援隊の方々のお話である。それまでの振り返りのディスカッションの中で、正直、岩手県民という立場に立つと違和感を覚えるような議論がいくつかあった。うまく言葉にはできないが、心が「それは違う!」と感じる部分があった。しかしそれと同時に、津波を受けていない自分が果たしてそんなことを言える立場にあるのだろうか、結局は自分の感じる違和感も外部の人間としてのもので、沿岸部の方々はそうは感じないのではないかとも考えてしまい、結局自分は何を考えているのだろうと分からなくなっていた。そんな時に伺った、釜援隊の方の「外部とかそういうのは関係なく、『何を目指すのか』を考えることが大事」という言葉が、私の胸に深く突き刺さった。そして、結局自分は外部とか当事者とか、東大生だからとか、そういうことに囚われていて、一番大事なことを見失っていたのではないか、と気づくことができた。そういった点で、釜援隊の方々のお話はある意味自分の救いとなった。」第5回スタディツアー(2017年2月開催)参加者 齋藤さん/岩手県出身 

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