こんにちは、二宮です。復興庁事業「新しい東北」先導モデル事業のひとつ、「復興公営住宅と既存地域の融合」の取組で、「平田町内会と県営平田災害公営住宅自治会の交流会」を開催しました。高齢の方々が多い釜石市は、復興住宅に入居したことに伴い周囲との接触が減少することによって地域からの孤立が進行することが懸念されています。今回の取組は、こうした不安の解消と生活意欲の向上を図るために、既存町内会と復興住宅の住民相互で地域課題を共有することにより、地域の生活支援力をフォーマル、インフォーマルの両面で可視化し、課題解決の手法として地域に置けるライフサポート資源の発掘、育成を図ることを目的としています。
県営平田災害公営住宅が完成し入居が開始されて、間もなく2年となります。平田地区には歴史ある平田町内会が様々な活動を行っていますが、県営平田災害公営住宅では昨年5月に自治会が設立され、大掃除や住民交流会など、様々な住民活動が始まったところです。この両会が将来に向かってよりよい地域活動を実現するためには、同じ地域に住む住民の皆様同士としてお話し合いを重ねていかなければならないこともあると思います。今日はその第一歩でした。
町内会の加入率は、全国的に見ても下がっています。先日視察でお邪魔した神戸市の東灘区の例でも、地域の見守り体制が充実している地域ですら町内会の加入率が2割を切っている、という現状。いまや「この地域に住んでいるから町内会に入るのは当たり前」などという時代ではないのです。「町内会の果たすべき役割は何か」をきちんとお伝えする努力が必要だと思います。
この地域の課題は何か。この地域のニーズは何か。今日の交流会では、市内で先行して活動している町内会と公営住宅自治会の会長さん達にお越しいただいて、手探りながらも取り組んでこられた努力の成果を紹介していただきました。私達はそのご苦労の道筋から両会の役員さん達が、ともによりよい地域を作るために、きっと何かを感じて下さったと思います。
(二宮)
▽12/18に放送された釜援隊活動報告ラジオ「かまらじ!」では、私二宮と遠藤隊員がより詳しくお話させていただきました。よろしければお聞きください。