商業観光課と協働している若林です。
私が担当している「釜石食ブランド開発検討協議会」は、釜石の美味しいものを発掘し、それを多くの人に知ってもらい購入を促すことを目的とした団体です。
▽詳細:http://kamaentai.org/topics/go-kmt/dna/vol152
今年の「おいしい釜石コレクション」は例年にないほど多くの応募があり、15事業者21商品が認定されました(昨年度は5事業者8商品)。
新しいパンフレットではデザインを一新し、一つ一つの商品に取材で得た事業者のこだわりや、開発秘話、どういった風味かといったご紹介文を載せています。
関係者からは「こんな商品があったとは知らなかった」「今度の出張の土産はこの中から選びたい」「このパンフレットを商談で使いたい」等々、早速反響をいただいています。
▽旧・おいしい釜石コレクションパンフレットと若林
▽新・おいしい釜石コレクションパンフレット(一部)
私は昨年5月に釜援隊に入り、釜石の食を盛り上げることをミッションに活動していますが、その中で「釜石の人が、釜石の食について意外と知らない。魅力に気づいていない」と感じます。
その理由は
① 釜石に限らず自分たちの持つ強みや魅力は自身では気づきにくいこと、
② 売り手である事業者が商品情報を積極的に発信していないこと
③ 買い手が商品について知る機会が少ないこと
だと思っています。
これらの課題を打開するために、まずは商品の購入動機の一つである「商品のストーリー性」を可視化し消費者に伝えようと考え、パンフレットに掲載される事業者すべてに取材を行いました。そうして商品の裏に隠された情報を収集し、より商品の魅力が伝わるような記事(商品の説明文)をすべての商品に加えました。取材を進める中では、多くの認定品に「ストーリー性」が潜んでいることに私自身も改めて気付きました。
また、今回は私と同じように釜石にUターンしてきたデザイナーに協力してもらいながら、商品の持つポテンシャルを写真でも表現し、買い手に少しでも興味を持ってもらい購入につながるような構成も心がけました。
その結果、個々の商品の詳細情報が掲載された、より見やすく、伝わりやすい、ワクワク感のあるパンフレットが完成したのではと自負しています。
釜石には、まだまだ私も知らない地域の宝が隠れているはずです。3代目、4代目といった老舗も市内にたくさんあります。それは、多くの人たちに長い間支えられ続けた証であり、「釜石で何十年と愛されてきた」という信用も、消費者をひきつける一つのブランドになるといえます。
事業において「新しいものをつくる」ことは重要なことですが、一方で「すでにあるもの」を継続することも大切なことだと思っています。
そういったことを今後も多くの人たちに伝え、気づいていただけるような活動をしていきたいと思っています。
みなさんもぜひ一度「おいしい釜石コレクション」パンフレットを手に取ってくださいね!
(若林)