【釜援隊がゆく:東大インターン日記①】

今年も東京大学の学生さんが3名、夏季休暇を利用して2週間のインターンに来てくれました!釜石でどんなことを感じ、釜援隊と一緒に何を学んでいるのでしょうか。順に活動日記を書いてもらいますので、よろしくお願いいたします。:)

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こんにちは。東京大学文科一類2年の清水理佳子と申します。
8月28日から2週間、大学が夏季休業中に提供している「体験活動プログラム」を利用して、他2人と一緒に釜援隊でインターンをしています。今回は、前半に私たちが体験してきたことについてご紹介します。

私が釜石でのインターンを希望した理由は、行政の分野に興味があるので、被災後にどのようなまちづくりが行われているのかを、文献ではなく自分の目で体感したかったからです。また、私は福井県出身で、震災のことを詳しくは知らなかったのですが、どのような被害があって住民の方々はどのように感じているのかを、日本人として、また行政での就業に興味がある者として、知らなければいけないと問題意識があった背景もあります。

最初に釜石のことを知るために釜援隊の井筒さんに釜石を案内していただきました。
緑溢れる山道でリフレッシュしたり、道路を歩いている鹿にびっくりしたり、ところどころにある津波到達点の標を見て震災の記憶を残していこうという取り組みに触れたり。
鵜住居でラグビーのスタジアムの建設場所を見たときには、未来へ進んでいこうという釜石のパワーを感じられました。
また、街でお話しした釜石の方々は皆あたたかく、美味しいお店など様々なことを教えてくださいます。釜石という街が大好きになりました!

釜石のまちづくりに関わっておられる方として、市役所の金野さん、石井さん、釜援隊の二宮さんにも、震災でどのような被害があり、どのように復興していくのか、今後の展望も含めてお話をお聞きしました。
そこで学んだことは、東日本大震災は、甚大な被害をもたらした大災害であると同時に、元から釜石にあった少子高齢化や過疎化といった問題を顕在化させる一つのきっかけでもあったということです。
しかし、このように一見問題ばかり山積している状況の中でも、釜石は様々なプロジェクト、そして市民の方々の主体的な活動を通して、確実に前進していることも、お話を聞いている中で伝わってきました。

釜石をもっと素敵な街にしようと奔走する釜援隊や市役所のみなさんのお話を聞きながら、商業者の方へのインタビューをしたり、釜援隊の隊員の方の活動を「ロジックモデル」などの手法を用いてその成果を視覚化たり、間近で業務を拝見し、実際に体験しています。そうして、住民の方々に寄り添いながら行うまちづくりの基本と、復興という正解のない問題に対するアプローチを学びたいと思います。

インターン期間は半分を過ぎましたが、もっと釜石のいいところを見つけて、そして釜援隊の方々からたくさんのことを吸収したいです。住民の方々の主体的なまちづくりを応援して街を活性化させる方法を学べるように、またそれを将来に活かせるように、住民の方々のサイド、行政サイド、釜援隊サイドなど、いろいろな側面から問題に向き合い、積極的に考えることを頑張ります!

(清水)

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