【釜援隊が行くvol.41】地域が作った3年越しの卒業アルバム

唐丹地区生活応援センターに派遣されている山口政義です。

3月24日、釜石市唐丹町でとても素敵な企画が行われました。

今月で唐丹中学校を卒業した生徒達は、唐丹小学校の卒業を間近に控えていた時に東日本大震災が起きました。もらえるはずであった卒業アルバムを受け取ることができませんでした。
1年ほど前から、生徒達の何気ない会話からその事に気づいた、地元出身の唐丹すぽこんの佐久間さん等が動いていましたが、小学校が制作を依頼していた写真館等も被災し、データもなく再制作は不可能な状態で活動はなかなか進まな状態でした。

そうこうしているうちに時間が経ち、生徒達が中学校の卒業を迎えると聞き、このタイミングで何かできないかと佐久間さんと相談し活動を再開しました。
写真がなかなか集まらない、制作期間があまりないなど困難が多くありました。しかし写真を集めるにあたり、ご連絡させて頂いた、ご父兄に方々や当時の唐丹小学校先生方からは一様に、「ありがとう」「協力できることはありますか?」という言葉を頂きました。
そして、話が各方面に伝わる中で、多くの地域の人や団体が協賛・支援を申し出て下さいました。その結果、地域のみんなが子供達のために作った「卒業アルバム」になりました。唐丹はとても素敵な地域です。

正直、生徒達がどんな反応をしてくれるか心配でしたが、予想以上に喜んでくれました。

この卒業アルバム制作に携われて良かったです。
本当にありがとうございました。

そして本日、当時の校長先生に報告してきました。今回の卒業アルバムにもコメントを頂いており、企画自体にも多大な協力をして頂いた方です。アルバムを渡せなかったのが心残りで、今なおその事を気にしていたので、胸のつかえが少し取れたと仰って頂きました。

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