7月8日 岩手県花巻市立湯元中学校の生徒62名が、NPO法人釜石東部漁協管内復興市民会議(通称:NPOおはこざき市民会議)の主催する漁業体験に参加しました。
朝九時半に箱崎漁港に集合した生徒たちは、
1.船に乗って沖に出て、ホタテの養殖棚を見学
2.漁協の参事さんから、箱崎半島の漁業の歴史や状況について学ぶ
3.海からあがってきたホタテをはたき(表面の掃除作業)、その場で剥いて、焼いて食べる
という3つのコースをローテーションで体験。
内陸では触れることのできない漁港の活気溢れる雰囲気、はじめて体験する漁作業、そしてとれたてのホタテの美味しさに、子供たちは大喜びです。
箱崎半島には8つの漁業集落がありますが、この日はその垣根を越えて10名近くもの漁師さんが講師役としてかけつけてくれました。
こうして60余名もの生徒たちは、余すことなく釜石が誇る海の文化を体験しました。
今回の漁業体験をコーディネートした下川翔太隊員(26)は、震災直後に発足したNPOおはこざき市民会議にて、釜石の漁業復興を約2年間支援しています。
今回の受け入れに際し、下川隊員は
「訪れる子供たちに対して、必ずしも漁師になってほしいとは思っていない。ただ、子供たちが成長して一回地元の外に出て、「何か違うな」と思うことがあった時、ふとこの場所を思い出して、次に進む道の選択肢の一つになったら最高だと思う。子供たちには将来がある。漁業体験を通じてその可能性を広げたり、新しい選択肢を教えてあげたり、そういう現場に立ち会えるという感覚がとても素晴らしい」と話しています。
大人たちが築いてきた今と、子供たちがこれから歩く未来を繋ぐ。それも、様々な「狭間」をつなごうとする釜援隊の大事な役割なのかもしれません。
【担当:佐野利恵】
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釜石市での漁業体験受け入れについて、下川隊員が自分の声と言葉でお伝えしています!
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