▽東:復興公営住宅で「持ち寄り親睦会」が行われました【釜援隊がゆくvol.153】

東部地区のコミュニティ形成支援を担当している東です。9月3日に、大町1号復興公営住宅にて「持ち寄り親睦会」が開催されました。復興住宅の住民さんに加え、町内会や通りすがりの方もなど15名ほどの方が参加してくださいました。
 
 今年度から来年度にかけて、釜石の中心部である東部地区には合計14か所、約430戸の復興公営住宅建設が予定されています。大町1号は大町で2つ目の復興公営住宅になります。
復興公営住宅に入居される方たちは、もともとその地域に住まわれていた方たちだけではなく、別の地域から引っ越してこられた方も多くいらっしゃいます。そういった方たちが一日も早く新しい地域での生活や環境に慣れて頂けるよう、行政でも交流会を定期的に開催しています。
今回、大町1号復興公営住宅で開催された「持ちより親睦会」は、住民の皆さんがアイディアを出し、皆さんが中心となって話しあいを重ね実現したものです。そこでは、行政や支援団体が何でもそろえてしまうのを待つのではなく、自分たちで好きな食べ物や飲み物を持ち寄る、という工夫もされていました。はじめは足りないところがあったとしても、「次はこうしたいね」という次のステップにつながるのを期待して、「持ち寄り形式」になりました。
親睦会では実際に、お茶、ビール、焼き鳥など、参加者の皆さんによって色々なものが持ち寄られ、私はチラシをお配りしたり、当日イスと机を用意したり、といったお手伝いをしただけでした。
大町1号復興公営住宅は住宅4棟が中庭を囲むように設計されており、親睦会もこの中庭で行われました。最初は人がまばらだったのですが、中庭から響く楽しげな笑い声を聞いた大町1号復興公営住宅にお住まいの方や、近くを散歩しておられた地域の人が次々と参加され、日が沈むころには、とても賑やかで楽しい会となりました。なかには来月の企画について、すでに話合われている方も見受けられました。
復興公営住宅が建設される多くの地域で、入居者間や、もともとお住まいであった方との交流が課題となっております。また復興公営住宅内では「隣にだれが住んでいるか分からなくて不安だ」などの声が聞かれることもあります。
しかし、そういった問題を誰かが解決してくれるのを待つのではなく、ご自分たちが解決すべき問題として捉え、そして実際に行動に移されたことは、とても大きな一歩であったと思います。
こういった活動を後押しできるよう、住民の皆さんに寄り添った活動をしていきます。

▽「持ち寄り親睦会」についてラジオでも解説しました:https://youtu.be/-2Fvtn_8Lwg
▽隊員プロフィール:http://kamaentai.org/members/azumayohei
(東)

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