鵜住居担当の前川です。今日は、鵜住居地区復興まちづくり協議会が主催している「鵜住居みらいシアター」をご紹介します。
鵜住居地区は、震災により最も大きな被害を受けた地区の一つであり、現在も嵩上げ工事がつづいています。復興公営住宅の建設も本格的に始まっており、ハード面のみならず、ソフト面でのまちづくりがこれからどんどん重要となってくる地域です。
そんな鵜住居地区の復興まちづくりで長年の課題となってきたのが、さまざまな環境、世代の人たちが同じ目的をもって、まちづくりの議論に参加することです。
まずは、いろいろな人たちが出会うきっかけをつくりるため私前川を含む市内の20~40代世代の有志があつまり、「鵜住居みらいシアター」が始まりました。
https://www.facebook.com/unosumai.mirai.theatre
「鵜住居みらいシアター」は、釜石・鵜住居の新しいまちづくりの拠点の一つとなる鵜住居公民館をメイン会場に、映画・映像イベントを通じて、内外との交流やまちづくり参加を盛り上げる仮設シアターです。
去る1月29日には、新設された鵜住居公民館での初イベントとなる「第1回よみがえる鵜住居の記録、みらいシアター」を実施。昭和50年代の鵜住居小学校の運動会や鵜住神社祭典の映像を上映し、地元住民など100名を超える来場者がありました。
第2回は3月5日に開催し、「サンマとカタール」を上映しました。この映画は、宮城県女川町の復興にかける人々を通じて、人間の底力を描く渾身のドキュメンタリーです。
当日は実際に映画に出演された方をゲストにお迎えしたインタビュートークや、「多世代がよろこぶまちには何が必要か?」をテーマにしたワークショップが行われ、10代から70代の方々が参加。釜援隊のメンバーにも司会や参加者として手伝ってもらい、どの世代も望む「安心・安全なまち」をつくるためにも、異なる世代が互いに尊重しあい、役割分担をすることが大切だ、と言う意見などを共有してきました。
震災後、このように鵜住居地区で多世代が参加するワークショップは初めてだと思います。この映画を通じ、これからのまちづくりをどの様に多世代へつなぐか、若者をまちづくりへ参画させるか、改めて考えるワークショップとなったことを心から嬉しく思います。
これからも、色々な人たちがつながり、鵜住居のまちづくりについて一緒に考える場づくりをしていきたいと思います。
お近くの方は、是非お越しください。よろしくお願いいたします。
▽第一回の様子を、復興釜石新聞にて詳しくご報告してもらっています。
http://en-trance.jp/news/kamaishishinbun/11625.html
(前川)