釜援隊の活動は、東日本大震災復興特別会計が終了する2020年度が最長の期限となっています。10年、20年後の釜石に住んでいる人達を思ったとき、目指すべき「まちづくり」とは何なのか―私たちは、まちづくりの中心である「人」に焦点を当てています。
ビジョン1:釜石の人が、釜石らしさ(釜石のDNA)を認識している
地域に根差した文化や歴史は、地域のアイデンティティを高め、コミュニティのつながりを強化するため不可欠な要素です。地域の伝統・文化を保存する取り組みを増やしたり、観光資源として市外に発信したり、釜援隊では住民が「釜石らしさ」を改めて認識する支援を行っています。
ビジョン2:釜石の人が、釜石ならではの価値を自ら生み出す
三陸の豊かな自然、製鉄業の基盤、ラグビーをはじめとするスポーツ文化…。「釜石ならでは」といえる地域の資源を生かした生業を生み出すため、市内事業者の連携を促し、必要に応じて助成金などの外部資源の獲得をサポートします。
ビジョン3:釜石の人の、釜石に対する誇りが高まっている
かつて企業城下町として栄えた釜石は、市外の人々と積極的に協働する開放的な地域性を持っています。釜援隊は、視察・ボランティア・インターンの受け入れなどを通じて釜石の ”オープンシティ”化を後押しし、釜石の人が自らの地域の良さを認識し直す機会を増やします。
ビジョン4: 釜石の人々が主体的にまちづくりに関わる
自らまちづくり活動に関わった人ほど、まちが「復興した」と感じるようになる―これは、中越沖地震復興支援活動からの大切な学びであり、釜石における実感でもあります。釜援隊では以上のサイクルを通して、まちづくりを主体的に担う住民が増えることを、最終的なビジョンとして掲げています。